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南蛮の風、南蛮の道


こんなに興味深い時代だったとは
by rond-point66

石川県七尾市の本行寺

七尾市の本行寺へ。

入口の門は、真っ直ぐに侵攻されないように階段と門と本堂の位置が一直線になっていない。

石川県七尾市の本行寺_d0320118_11365296.jpg


普段は寺の内部をあまり見ることができないようだ。

たまたまお寺の関係者にバッタリとお会いし、

東京からはるばる来た(←ここ強調)とお願いしたら、

特別に案内しますよ、と言ってくださった(感謝!)。


本堂から下ったところにちょっとした広場があり、

その向こうには小さな川が流れている。

川の向こうには学校がある。

校庭で運動する子どもの声がこちらまで届く。


まず見せて頂いたのが、右近修道所跡

石川県七尾市の本行寺_d0320118_11374343.jpg



ここに高山右近は匿われ、この地に一大教界を作ったといわれる。



本堂の脇にはゼウスの塔なるものがある。

石川県七尾市の本行寺_d0320118_11373047.jpg




塔背面 引き出しのつまみのような形状のものを抜くと、中に聖霊体が入っている。
石川県七尾市の本行寺_d0320118_11381492.jpg





他に、右近の井戸、きく亭など、



次に、本堂の中へ入れていただく。



本堂の中は撮影禁止。

仏様の姿をしたキリシタン秘宝などがあった。

「利家とまつ」に因んだ内容を扱った民放のクイズ番組で紹介された、

キリシタンに因んだ柄がデザインされているまつの着物は見せてもらえなかったけれど、

大変な秘宝がこのお寺には眠っているんだと驚いた。

お寺の方によると、クイズ番組の後は、ドドッと人が押し寄せたそうだが、

今はすっかり減ってしまったとのこと。



そういえば、

和倉温泉のある旅館のフロントに、

「キリシタンに縁のあるお寺はどの辺りにありますか」

と尋ねたら、

年配のフロントのスタッフが、

「ちょっとわかりません」

と言ったのだった。

同行者も金沢市出身なのに、

「え、石川県にキリシタンがいたの?キリシタンは長崎でしょ」

などと言う。


「あーた、馬鹿いっちゃいけないよ、ここはキリシタン王国だったんでしょーが!」

と一喝。(笑)



そう、

石川県民はキリシタンの歴史があったことをほとんど知らない!

↑「秘密の県民ショー」っぽくなってきた。



メディアで有名になったとはいえ、

このお寺に残された貴重な品々は普通にこのお寺で管理されている。

私たちはたまたま見せていただけたが、

行っても公開されていないということもあるだろう。

今後これらのものが、

どう保存され、どう公開されるのか、ちょっと気になった。
by rond-point66 | 2012-06-21 11:36 | 南蛮の風紀行

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